意見書図書紹介ニュースレター講演録(講演会・シンポジウム)などインタビュー記事
福岡資料




新型コロナ感染症と患者の権利


感染症法の改正法案に反対する意見書
  
  

                                       
              
『未来を拓く人』
故池永満理事長の生涯活動を描いた『未来を拓く人』
が図書出版 木星舎から発行されました。
著者:池永満弁護士追悼集編集委員会

2018年7月1日発行 木星舎刊 3000円+消費税
A5判/上製本/352ページ

ご注文は最寄りの書店にどうぞ。
                   または、 

主要目次
はじめに 名和田茂生
第1章 市民とともに,被害者とともに 人権と民主主義
     を守る
第2章 医療に心と人権を 患者の権利の確立をめざし
     て
第3章 後継者養成と弁護士会活動 こころざしのバト
     ンをつなぐ
第4章 奔る流れのように 池永弁護士のひととなり
第5章 おくることば
あとがき 久保井摂



故池永満理事長の遺作『新・患者の権利』が九大出版会から発行されました。

ご注文は最寄りの書店にどうぞ。(A5版上製本・640ページ)

主要目次推薦の辞(河野正輝/五十川直行)
第一章 患者の権利運動三十年の基盤をつくったもの
第二章 苦情調査申立権を促進する歩み
第三章 自己決定権の確立に向けた歩み
第四章 情報に対する患者の権利とカルテ開示
第五章 安全な医療を受ける患者の権利
第六章 精神医療・臓器移植・末期医療と患者の権利
第七章 ハンセン病問題の総括と患者の権利促進の課題
第八章 患者の権利運動ー次世代へのバトン=


いのちの格差社会(単行本)

編:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
刊行年月:2009.11.6
出版社:明石書店
定価: 1200円+税
ISBN 978-4-7503-3087-7

NPO法人患者の権利オンブズマン・創立10周年記念シンポジウム「許されんばい! いのちの格差社会」講演をもとに、医師、弁護士、労働組合役員等、様々な論者たちが、日本の医療の現状と今後の課題、医療制度改革と患者の権利確立のための方策を論じる。

Q&A 医療・福祉と患者の権利【第2版】

編:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
刊行年月:2009.5
出版社:明石書店
定価: 2000円+税
ISBN 978-4-7503-2993-2

 『Q&A医療・福祉と患者の権利』の改訂にあたって
 1章 患者の権利とは何ですか?
 2章 医療情報にアクセスするには?
 3章 インフォームド・コンセント
 4章 医療保障と患者の人権
 5章 医療事故防止と患者の権利
 6章 介護・福祉と利用者の権利
 資料編

患者の権利  THE RIGHTS OF PATIENTS
 患者本位で安全な医療の実現のために


ジョージ・J・アナス:著
谷田憲俊:監訳
NPO法人 患者の権利オンブズマン:翻訳・編集協力
出版社:明石書店
定価:7600円+税
ISBN978−4−7503−2684−9

第1章 患者の権利
第2章 患者の権利擁護者
第3章 アメリカの医療改革
第4章 病院
第5章 救急医療
第6章 インフォームド・チョイス
第7章 手術と子どもの治療についての選択
第8章 生殖に関する保健医療
第9章 研究
第10章 医療記録
第11章 プライバシーと秘密保持
第12章 死にゆく人々のケア
第13章 苦しみ、痛み、自殺
第14章 死、臓器提供、解剖
第15章 患者の安全と医療過誤

患者の権利オンブズマン勧告集

編:患者の権利オンブズマン全国連絡委員会
出版社:明石書店
定価:2500円+税
ISBN978−4−7503−2599−6

ケース1 脳外科
ケース2 内科
ケース3 精神科
ケース4 心療内科
ケース5 産婦人科
ケース6 外科
ケース7 内科
ケース8 脳外科
ケース9 産婦人科
ケース10 精神科
ケース11 内科
ケース12 内科
ケース13 脳外科
ケース14 病院内科・院外薬局
ケース15 内科・泌尿器科
 

医療事故 カルテ開示 患者の権利 (第2版

編:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
出版社:明石書店
第2版:2006-11-30
定価:2500円+税
ISBN4-7503-2423-X

第1章 医療事故防止と安全な医療
第2章 こうして防ごう医療事故
第3章 カルテ開示と信頼の医療
第4章 個人情報保護法と診療情報
第5章 資料編

新 患者の権利オンブズマン

:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
出版社:明石書店
初版:2006-7-25
定価:2000円+税
ISBN4-7503-2373-X

第1章 苦情から学んで患者中心の医療を
第2章 患者の行動を促進するオンブズマンの活動(実践編)
第3章 患者の苦情を受け止め、共に歩む
第4章 患者の権利オンブズマンの展望とボランティアの活動(資料編)

患者の権利オンブズマン

編:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
出版社:明石書店
初版:2000-6-15
定価:1900円+税
ISBN4-7503-1301-7

第1章 苦情から学ぶ医療と新しい患者像を求めて
第2章 オンブズマンは動く(実践編)
第3章 患者とともに歩む
第4章 患者の権利オンブズマンのすべて(資料編)
第5章 裁判外権利擁護システム(海外資料編) 

苦情調査報告書集 オンブズマンレポート
患者の権利


編:患者の権利オンブズマン全国連絡委員会
出版社:エピック
初版:2004-10-14
定価:1600円(本体1524円+税5%)
ISBN4-89985-123-5

ケース1 精神科
ケース2 内科
ケース3 脳外科
ケース4 産婦人科
ケース5 心療内科
ケース6 脳外科
ケース7 精神科
ケース8 外科

Q&A 医療・福祉と患者の権利

編:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
出版社:明石書店
初版:2002-12-20
定価:2000円+税
ISBN4-7503-1657-1

第1章 患者の権利とは何ですか
第2章 医療情報にアクセスするには?
第3章 インフォームド・コンセント
第4章 医療保障と患者の人権
第5章 医療事故防止と患者の権利
第6章 紛争解決と被害救済のシステム
補章  医師等に苦情をいうと機嫌を損ねるのではないかと心配ですが?
資料編

患者の権利オンブズマン青書
医療の現実と改革の課題
3年間の苦情相談事例と苦情調査報告の全容(1999.7〜2002.6)


編:NPO法人 患者の権利オンブズマン
出版社:(有)九州リーガルサービス出版部
初版:2002-10-10
定価:1000円+税
ISBN4-947745-33-9

第1章 苦情相談事例の概要
 第1節〜第16節
第2章 苦情調査報告書
 @精神科
 A内科
 B脳外科
 C産婦人科
 D心療内科

患者の権利オンブズマン青書Vol.2

3年間の苦情相談事例と苦情調査報告の全容(2002.7〜2005.3)


編:特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン
出版社:(有)九州リーガルサービス出版部
初版:2005-9-10
定価:1500円(税込み)
ISBN4-947745-33-9

第1章 患者の権利オンブズマンの6年間
第2章 苦情相談事例の概要
 第1節〜第15節
第3章 苦情調査報告書
 @脳外科
 A精神科
 B内科
第4章 面談支援事例の分析報告
第5章 患者の権利オンブズマンの組織と構成等

  
    ニュースレター・バックナンバー

第99号  2019・9・20
・ 小冊子「よりよい医療を受けるために」       谷 直樹
・ 追悼 大山正夫氏                    谷 直樹
・ 公開セミナー「津久井やまゆり園事件を通して今、社会に求められるものとは」  根岸 亞麗朱
・ 私の人生の流れと「医療と人権」の編集作業   尾高 貴美子
・ 病理診断料がほんものの標榜科に変身するために   堤 寛
・ (連載)患者の権利の歴史               高梨 滋雄
第98号  2019・7・20
・ 2018年度面談状況報告  小林展大
・ 病理診断科が本物の標榜科に変身するために
 〜病理診断と病理検査のはざま〜第2回 堤 寛
・ 連載)患者の権利の歴史(bS2) 高梨滋雄
・ 市民相談員が思ったこと(34)  久光弘子
・ 事例紹介
第97号  2019・5・20
・ 2018年度の活動報告・2019年度の方針   谷 直樹
・ 患者の権利オンブズマン東京第17階定期総会 開催のご報告  佐々木 学
・ 法律専門相談員が「苦情」を聞く中で思ったこと  加藤 貴子 
・ 病理診断料がほんものの標榜科に変身するために〜病理診断と病理検査のはざま〜第1回 堤寛
第96号  2019・3・20
・ 患者の権利オンブズマン東京・オンブズマン会議が苦情調査申立てに対して意見書を発表
 高梨 滋雄
・ シンポジウム「広尾病院事故から20年〜医療安全(医療事故調査)のこれまでとこれから」の報告 小林展大
・ 市民相談員が「苦情」を聞く中でおもったこと 
・ チョコっと知識「おしっこ」のおはなし−過活動膀胱−
・ 連載 患者の権利の歴史はお休み
第95号   2019・1・20
・ 2019年を迎えて−患者の権利を尊重することで信頼関係が構築される−  谷 直樹
・ 「患者の権利侵害の予防と救済に向けて みんなで動こう医療基本法 パートW」の報告 小林展大
・ 「画像診断・がん見落とし根絶へ!被害者 患者と共に」シンポジウムに参加して 千村美幸
・ 第14回在宅医療推進フォーラム             尾高貴美子
・ 連載 患者の権利の歴史                  高梨 滋雄
第94号   2018・11・20
・ 医療用医薬品の添付文書が変わります     谷 直樹
・ 「精神科患者の身体拘束について」        小坂 富美子
・ 事例紹介
・ 谷直樹のブログより                  谷 直樹
・ 患者の権利の歴史                  高梨 滋雄
・ がんについてのチョコっと知識
第93号  2018・9・20
・ 継続することの尊さ 久保井 摂
・ 『医療経済の謎』と『社会的共通資本』を読んで 石井 麦生
・ 特養における歯科治療契約書の課題 大山 正夫
・ 事例紹介
・ 患者の権利の歴史 高梨滋雄
・ チョコっと知識『事故調』

第92号 2018・7・20
・ 公正な医療事故調査制度の確立を求める署名活動100回を迎えて 木下正一郎
・ 患者の声協議会の10年の歩み 長谷川美枝子
・ 医療基本法制定に向けての院内集会の感想 小林展大
・ 国立国際医療研究センターの医療安全講演会レポート 川見未華
・ 患者の権利の歴史 高梨滋雄
・ 市民相談員が苦情を聞く中で思ったこと
・ チョコっと知識、活動日誌、編集後記
第91号  2018・5・20
・ 2017年度面談状況報告 相談同行-研修委員会
・ なんなん講座に参加して 根岸亞麗朱
・ 平成30年度診療報酬・介護報酬同時改定から 尾高貴美子
・ 法律専門相談員が「苦情」を聞く中で思ったこと
・ 連載)患者の権利の歴史 高梨滋雄

第90号 2018・3・20
・ 第16回定期総会の報告(各委員会の活動報告及び活動方針)
・ 医療と人権活動:41年のかかわり(後編)鈴木 利廣
※連載の「患者の権利の歴史」と「 法律専門相談員が苦情を聞く中で思ったこと」はお休みです。
第89号 2018・1・20
・ 2018年に際し,医療と人権を語ろう 谷直樹
・ 医療基本法さらなる集いパートVに参加して 尾貴美子
・ 医療と人権活動:41年のかかわり 鈴木利廣
・ 連載)患者の権利の歴史(NO36) 高梨滋雄
・ 患者の権利オンブズマン東京総会のお知らせ

 第88号 2017・11・20
・ 患者の権利運動の現在と今後の課題 小林 洋二
・ 2017 年秋の葉山研修合宿に参加して 小間田夏子
・ 医療問題弁護団 40 周年記念企画に参加して 根岸亞麗朱
・ 無痛分娩の現状・重大事故と安全管理の動向 谷 直樹
・ 連載)患者の権利の歴史 梨 滋雄
・ 事例紹介

  第87号 2017・9・20
・ 平成29年度 第1回東京都医療安全推進協議会報告
・ 病院の「ウチ」から支援する苦情相談 高瀬昌浩
・ 九州北部豪雨の災害ボランティアに参加して 弁護士法人奔流 職員
・ 連載)患者の権利の歴史 高梨 滋雄
・ 中村道子さんを偲ぶ 谷直樹
 第86号 2017・7・20
NPO患者の権利オンブズマン18年間の振り返り 久保井 摂
事例検討会・新担当者の挨拶 河村洋 加藤貴子 山本悠一
10年来の痛みとプール 前田哲兵
連載)患者の権利の歴史 高梨滋雄
 第85号 2017・5・20
退任のご挨拶 〜患者の権利オンブズマン東京の展望と課題〜 木下正一郎
新幹事就任のご挨拶 佐々木学
日本が「患者の権利後進国」でよいのか 大山正夫
連載)患者の権利の歴史 高梨 滋雄
相談事例
NPO法人患者の権利オンブズマン・解散報告集会より 谷直樹
第84号 2017・3・20
2017年度議案書―総括と展望―  谷 直樹
各委員会の報告
2016年相談状況の報告 木下正一郎
2016年面談相談集計
連載)患者の権利の歴史 高梨 滋雄
 第83号 2017・1・20
2017年を迎えて 〜今年こそ患者と医療機関の信頼関係回復の年に〜 谷 直樹
患者の権利オンブズマン東京2016年秋季研修
打出喜義氏の講演報告「子宮頸がんワクチン」 川見 未華
日本医事法学会第46回研究大会報告 医療事故調査制度について 佐々木 学
連載)患者の権利の歴史(NO30) 高梨 滋雄
患者の権利オンブズマン東京総会のお知らせ
 第82号 2016・11・20
福岡・熊本合同ボランティア研修報告 山本 正子
特別講演会 「熊本地震災害における医療活動」を聞いて 久光 弘子
木田盈四郎先生を偲ぶ 谷直樹
医療基本法実現にむけてのシンポジウムの報告 木下 正一郎
最先端の在宅医療を考える〜展望シリーズ〜 
第二回 日本の医療政策のあり方からに参加して  尾 貴美子
連載)患者の権利の歴史(第29回) 梨 滋雄
 第81号 2016・9・20 発行
東京都医療安全推進協議会の委員になって 重村奈津代
医療基本法制定に向けて 〜その歴史と直近の動向〜前田哲兵
法律専門相談員ガイダンス&研修会についての報告 川見未華
医療安全誓いの日(メモリアルデー)に参加して 佐々木 学
認知症に関連した研修会に参加し〜認知症予防とユマニチ
ュード〜尾高 貴美子
 第80号 2016・7・20 発行
医療への期待〜患者・住民の医療への期待度を上げる 坂本憲枝
医療安全倫理・モラル研修会2016の報告 木下正一郎
武蔵野大学 心証宗教師・傾聴士養成講座 シンポジウムに参加して 山本正子
認知症罹患者の権利擁護を考える〜事例を通して〜 尾高貴美子
 第79号 2016・5・20 発行
医療事故被害者の事故調査制度に対する思い 宮原久美子
医療事故調査制度スタートから半年で見えてきた問題 木下正一郎
「患者に顔のみえる病理医」の独り言 堤寛
 第78号 2016・3・20 発行 
総会実施、決議の報告
  今年度の振り返りと次年度の方針 谷直樹 
  各委員会報告 各委員会
  総会報告 川見未華
  2015年の面談状況報告
患者の権利の歴史 高梨滋雄 
事例紹介
 市民相談員が苦情を聞く中で思ったこと
 チョコッと知識 尾高貴美子
 第77号 2016・1・20 発行
2016年を迎えて〜積極的、柔軟に、新しいことに挑戦する〜 谷直樹 
患者の権利オンブズマン東京総会のお知らせ  
ガンと告知されて 根岸亞麗朱
医療福祉政策の動向に注視を! 尾貴美子
連載)患者の権利の歴史(NO26)  高梨滋雄
患者権利オンブズマン東京相談事例       
 第76号 2015・11・20 発行
これからどうなる?どうする患者の権利・日本の医療  大山 正夫
2015年度 患者の権利オンブズマン東京 秋季合宿研修報告 内田 眞代・小間田 夏子
第1回 患者・家族メンタル支援学会学術総会報告 事例紹介
医療基本法シンポジウム 川見未華
 第75号
2015・9・20 発行
2015年 患者の権利オンブズマン全国連絡会研修報告
本年 10月から始まる医療事故調査制度の課題 木下 正一郎
連載)患者の権利の歴史(NO25) 高梨滋雄
なぜ、市民相談員になったのか 堀野武次
事例紹介
市民相談員が苦情を聞く中で思ったこと
 第74号 2015・7・20 発行
患者の権利オンブズマン東京定期総会記念講演(後半)「患者の権利の確立と日本の医療の課題」 鈴木利廣
地域医療計画への住民参加の意義と課題を考える 尾貴美子
患者の権利の歴史(NO24) 高梨滋雄
相談窓口は私たちの強い味方でした 久光弘子
患者の権利オンブズマン東京相談事例
 第73号 2015・5・20 発行
患者の権利オンブズマン東京 定期総会記念講演(前半) 「患者の権利の確立と日本の医療の課題」 鈴木利廣
2014年度の面談相談状況報告  木下正一郎
患者の権利の歴史(第23回)  高梨 滋雄

 第72号 2015・3・20 発行
前年度の振り返りと今年度の方針について 谷直樹
患者の権利オンブズマン東京各委員会報告        
東京南部法律事務所「なんなん講座」についてのご報告 長尾詩子 
医療事故調査制度に関するシンポジウムレポート 川見未華
患者の権利オンブズマン東京相談事例
患者の権利の歴史(第22回) 高梨滋雄
  第71号 2015・1・20 発行
2015年を迎えて〜カルテ開示の法制化施行から10年〜 谷直樹
公正な医療事故調査機関の確立が危惧される厚労省検討会の状況  木下正一郎
患者の権利宣言30周年記念シンポジウム  星野俊之
患者の権利オンブズマン東京総会・記念講演会の告知
連載)患者の権利の歴史(NO21) 高梨滋雄
患者の権利オンブズマン東京相談事例

  第70号 2014・11・20 発行 
患者の権利オンブズマン東京秋季研修会報告
講演会レポート 川見未華 
参加して @置内田眞代 A高瀬昌浩 
医療基本法の共通点を確認  大山正夫 
第1回日本医療安全学会学術総会  木下正一郎  
連載)患者の権利の歴史(NO20)  高梨滋雄

 第69号 2014・9・20 発行
新たに創設された医療事故調査制度 木下正一郎
患者の声協議会第26回勉強会に参加して 尾貴美子
私たちにとっての「地域包括ケアシステム」を考える 尾貴美子
連載)患者の権利の歴史(NO19) 高梨滋雄
法律相談員が「苦情」を聞くなかで思ったことNO4
 第68号 2014・7・20 発行
混合診療拡大と患者申出医療 谷直樹  
医療法に新設された国民の責務条項 木下正一郎
2014年7月事例検討会に参加して 谷直樹  
NPO法人がん患者団体支援機構主催講演会「家で死ぬということ」 川見未華 
連載)患者の権利の歴史(NO18)  高梨滋雄 
秋季研修会《講演会のお知らせ》        
NO67へのご意見・ご感想 
 第67号 2014・5・20 発行
尊厳死法案の現在 谷直樹
平成26年度診療報酬改定をどう見るか 大山正夫
2013年度面談相談状況の報告 木下正一郎
患者の権利の歴史(第17回) 高梨 滋雄
東京都医療安全支援センター「患者の声相談窓口」との面談 笹川麻利恵

  第66号 2014・3・20 発行
患者の権利オンブズマン東京 定期総会報告
患者の権利オンブズマン全国連絡委員会研修合宿報告 木下正一郎・小坂富美子
患者の権利オンブズマン東京新旧幹事挨拶
患者の権利の歴史(第16回) 高梨 滋雄
看取りからスピリチュアルケアを考える 尾貴美子

 第65号 2014・1・20 発行
新年のご挨拶〜医療法改正における患者の義務・責務〜 谷直樹
第43回日本医事法学会総会シンポジウム報告 五十嵐裕美
報告「乳がんと共に歩む」一人の経験を10人の希望に変える術 中村道子
患者の権利の歴史(第15回) 高梨滋雄
高齢者の病気診断・治療そして選択の自由に思うこと  尾貴美子

 第64号  2013・11・20 発行
編集委員会活動について 川見未華
2013年度 患者の権利オンブズマン東京研修会報告
 同行支援と苦情調査に関する研修会報告 木下正一郎
 研修会に参加して 小間田夏子
病院完結から地域完結への流れ 
 社会保障制度改革国民会議報告書より 尾高貴美子
患者の権利の歴史(14回) 高梨滋雄
 第63号 2013・9・20 発行
患者の権利オンブズマン東京委員会報告
広報委員会事業について  高梨滋雄
2013年度 患者の権利オンブズマン全国研修合宿参加報告
2日間の充実した全国連研修合宿 池永代表を偲びつつ  M.O. 
福岡合宿に参加して 内田眞代
法律専門相談員エッセイ 『情報のつまみ食いと対話の阻害』 笹川麻利恵
シンポジウム「院内事故調を中心とする“真の”医療事故調査体制を確立するために」 木下正一郎  
患者の権利の歴史(第13回)    高梨 滋雄   
 第62号 2013・7・20 発行
患者の権利オンブズマン東京委員会報告
相談事業・同行支援事業について  木下正一郎
池永先生を偲んで
福岡の「池永満先生を偲ぶ会」より 谷直樹  
池永満先生を偲ぶ会〜「患者の権利」の遺志を継ぐ〜川見未華
医療基本法制定に関する動向    前田哲兵  
「医療対話推進者研修」に参加して  山本正子   
患者の権利の歴史(第12回)    高梨滋雄   
法律専門相談員が「苦情」を聞く中で思ったこと  
チョコっと知識no8  組み込まれた細胞死 
 
 第61号 2013・5・20 発行
患者の権利オンブズマン東京委員会報告
苦情解決システムWG
「医療における 苦情申し立てと解決のためのシステム」 谷直樹
医薬品副作用被害救済制度とは 小坂富美子
〈各種イベント参加報告〉ソレイユ主催勉強会 五十嵐裕美
医療版事故調推進フォーラム 木下正一郎
歯科インプラント市民フォーラム 高梨滋雄
入院体験より 山本正子
患者の権利の歴史(第11回) 高梨滋雄

 第60号 2013・3・20 発行
第11回総会 開催報告
総会記念講演
「患者のエンパワメントと患者支援−患者相談のあり方」岡本佐和子氏
2012年度の面談相談報告
患者の権利の歴史(第10回)高梨滋雄

 第59号 2013・1・20 発行
11年目を迎えるにあたって−医療に心と人権を− 幹事長谷直樹
患者の権利オンブズマン東京の10年を振り返って
故池永満理事長を追悼して
「医療過誤原告の会総会記念シンポジウムin名古屋」 木下正一郎
「医療基本法(仮題)シンポジウム」参加報告 川見美華

「日本医事法学会」参加報告 五十嵐裕美
患者の権利の歴史 高梨滋雄

 第58号 2012・11・20 発行
医療基本法制定に向けてのシンポジウム報告 木下正一郎
医療安全対策と苦情への対応 丸亀光則
秋合宿より報告
医療問題弁護団35周年シンポ報告 五十嵐裕美
患者の権利の歴史 高梨滋雄

 第57号  2012・9・20 発行
 医療基本法への提案 患者の権利オンブズマン東京
 「産科医療補償制度の本質を議論する」に参加して 木下正一郎
 「医療安全の推進を考えるシンポジウム」に参加して 前田哲兵
 患者の権利の歴史 (第7回)インフォームド・コンセント(その6)高梨滋雄
 モニターの意見より
 第56号 2012・7・20 発行
 全国連合宿研修より 木下正一郎
 全国連合宿研修に参加して 重村奈津代/山本正子
 患者の権利の歴史 (第6回)インフォームド・コンセント(その5)高梨滋雄
 社会保障と税の一体化 大山正夫
 医療基本法の内部勉強会より
 患者・市民主催のシンポジウムに参加して

 第55号 2012・5・20 発行
第10回総会記念講演内容  沢田貴志
患者の権利の歴史(第5回)インフォームド・コンセント(その4)高梨滋雄
 医療基本法シンポジウムの報告  前田哲兵
 医療基本法に向けての動向  尾高貴美子
 新旧幹事の挨拶

 第54号 2012・3・20 発行
 第10回総会報告 
 広く苦情解決のための活動を目指して 谷直樹
 2011年の面談相談活動について 木下正一郎
 苦情相談記録から見えるもの
 患者の権利の歴史(第4回) インフォームド・コンセント(その3) 高梨滋雄
  
 第53号 2012・1・20 発行
 2012年を迎えて               谷直樹
 難病患者の生活と権利を守る2つの集会 谷直樹  三角美保子
 患者の権利の歴史(第3回) 
  インフォームド・コンセント(その2)     高梨滋雄
 私の大腸がん                 重村奈津代
 市民相談員が苦情を聞く中で思ったこと(9)
 隠された部分にも心を寄せて  豊田郁子
  
 第52号 2011・11・20 発行
 本当に困っている患者への対応、病院への対応 谷直樹
 医療における無過失補償制度 木下正一郎
 MSWによる話題【4】医療費の助成制度 高瀬昌浩

   第51号 2011・9・20 発行
 相談からみる乳がん治療の問題点 中村道子
 患者の権利【2】インフォームド・コンセントは歴史的にどのように認められていったのか? 高梨滋雄
 MSWによる話題【3】入院費について  高瀬昌浩
 病院情報をインターネットで検索したいとき

   第50号 2011・7・20 発行
 歯科医療への苦情、その背景と問題点は?
 患者の権利の歴史(第1回)        高梨滋雄
 MSWによる話題(2) 転院について  高瀬昌浩
 相手側の弁護士が出てきた!

 第49号 2011・5・20 発行
 法律専門相員(弁護士)研修会 
  相談の中で法律専門相談員の役割は?
 2010年の面談相談活動について 木下正一郎
 「謝罪」と「医療ミス」の考え方
第48号 2011・3・20 発行
 痔瘻ではなく悪性リンパ腫だった事案についての調査報告 オンブズマン会議
 わかりやすい「医療基本法の話」 石井麦生
 保険診療と保険外併用療養費 高瀬昌弘
 第47号 2011・1・20 発行
 患者・家族による解決をめざして     谷直樹
 特集 本田宏先生にきく!
 医療再生への道筋は…患者市民と協力して

 第46号 2010・11・20 発行
 裁判例から医師の説明義務を考える      谷直樹
 歯科・眼科・美容外科の説明義務        高梨滋雄    
 東京三弁護士会の医療ADR           松井菜採
 医療基本法・患者の権利法に関する歴史と議論状況
                             石井麦生
 医療版事故調の現状と課題
 秋期公開研修講座を受講して
 市民相談員が「苦情」を聞く中で思ったこと(3)
 シンポジウム印象記
第45号 2010・9・20 発行
 どこまでも追求したい 対話で苦情の解決を
 合宿研修会に参加して    
  高梨滋雄 重村奈津代 根岸亜麗朱 小阪富美子
 厚生労働省 カルテ開示手数料の規制へ
 シンポジウム 今こそ医療基本法を
 
第44号 2010・7・20 発行
 記者も大いに関心示したカルテ開示等実態調査の結果発表
 実態調査の各社報道    
 病院担当者の声 自由意見欄より
 同行支援・・ユニークな活動         重村奈津代
 「明細書」の発行が始まりました!
 市民相談員が「苦情」を聞く中で思ったこと

第43号 2010・5・20 発行
 「カルテ開示等診療情報提供システム」に関する実態調査報告の概要
 相談会を通してカルテ開示について考えたこと    
 記念講演を聴いて               木田盈四郎
 医療安全活動への想い           杉山良子

第42号 2010・3・20 発行
 患者の権利をめぐる現在の政策課題   鈴木利廣
 新しい幹事と退任幹事のごあいさつ    
 2009年の面談相談活動について     木下正一郎
第41号 2010・1・20 発行
 事実の共通認識とこれからの事業     谷 直樹
 混合診療問題についての意見書      幹事会
 肝炎対策基本法成立の経緯と意義     濱野泰嘉
 院内事故調査委員会・演劇とシンポ    東 晃一
 苦情は宝コーナー 患者も医療者もハッピーな対話を

第40号 2009・11・20 発行
 医療情勢の推移をどう見るか           大山正夫
 オンブズマン会議の調査勧告について      谷直樹
 相談に現れた説明不足の事例検討       木下正一郎
 初めて合宿研修会に参加して           吉田洋三 根岸亜麗朱
 報告「今こそ患者の権利・医療基本法を!」   五十嵐裕美

第39号 2009・9・20 発行
 医療安全調査委員会の動向          木下正一郎
 厚生労働大臣に要請書提出56団体が患者の権利の法制化について
第38号 2009・7・20 発行
 申立人と病院の双方から肯定的な声
 患者の権利オンブズマン創立10周年記念行事に参加して  漆畑眞人 千村美幸
 患者は入院して何を感じたのか        大山正夫

第37号 2009・5・20 発行
 オンブズマン会議の調査報告書
 乳がん手術後から背中に強い痛みが続いている例   谷直樹
 2008年の面談相談活動について              木下正一郎
 医療版事故調問題で国会議員によるシンポジウム
 別冊付録 第3号オンブズマン調査勧告書

第36号 2009・3・20 発行
 人間疎外の医療・看護に警鐘を!      川嶋みどり
 患者の権利をめぐる状況と患者の
    権利法法制化に向けての動向     小林洋二
 患者の権利オンブズマン東京 第7回総会
 幹事のひとこと 
 
第35号 2009・1・20 発行
 新しい年を迎えて       谷直樹
 患者の不自由な同意     漆畑眞人
 2008年度の活動のまとめ  2009年度の方針
 患者の権利オンブズマン東京総会記念講演会のご案内
  
第34号 2008・11・20 発行
 安全で質の高い医療を受ける権利に実現に関する宣言 
 シンポジウム 医療事故調査に期待すること
 患者の権利オンブズマン東京の苦情相談から
 架け橋 患者・家族との信頼関係をつなぐ 対話研究会オープンセミナー
 相談予約受付専用電話曜日等変更のお知らせ  
第33号 2008・9・20 発行
 医療ADRと患者の権利          谷直樹
 ADRと「患者の権利オンブズマン東京の事業」
 2008年度上半期面談相談報告
 医療事故の再発防止、医療と患者の信頼関係の確立をめざして
 中立公正な医療事故調査委員会の早期設立を望む

第32号 2008・7・20 発行
 患者の権利と医療ソーシャルワーカー          漆畑眞人
 オンブズマン活動は裁判を乗り越える運動
 有害事象が起こったら最初に真実説明・謝罪を
 死亡事故1万人以上減らそう
 明細書付き領収書が貰えます
 医療者の使う言葉を分かりやすく
 医療事故調査委員会外部委員派遣事業のご案内
  
第31号 2008・5・20 発行 
 「第3次試案」へのパブリックコメント提出
 患者の異議申し立ては医療崩壊の原因か       五十嵐裕美
 死因解明と解剖                       堤寛

 
中立公正な医療事故調査機関の早期成立を望む
 
市民相談員よりのひとこと
第30号 2008・3・20 発行
 総会記念講演 調査・点検とは何か 最近の苦情調査事例から  池永 満
 アナス教授のセミナーに参加して             飯塚和之
 薬害肝炎の報告と今後の課題               中川素充
 2008年度役員人事 各幹事からのひとこと
 解説 4月からの後発医薬品の取扱い
第29号 2008・1・20 発行
 一歩一歩の着実な歩み                  谷 直樹
 各委員会からの報告
 患者の権利オンブズマン東京相談事業集計結果
 「苦情は宝」コーナー
 図書の紹介:世界医師会「医の倫理マニュアル」
 解説 セカンドオピニオンの実施状況
 総会及びジョージ・アナス教授セミナー等案内
第28号 2007・11・20 発行
 相談事業 私たちの到達点と課題            谷直樹
 カルテの見方につい て                  木下正一郎
 ″MRSA″と言われたら                 藤田裕
 苦情は宝コーナー
 図書紹介 患者さん参加型医療のすすめ
第27号 2007・9・20 発行
 患者の面談相談から見えてくるもの         木下正一郎
 めざせ! 苦情相談のスキルアップ
   患者の権利 合同研修合宿に参加して     神田麻  久光弘子
 グラフで見る 医事関係訴訟の動向
 図書紹介 患者の権利オンブズマン勧告集
 鋭い質問 でも和やかな勉強会  介護の職場でも
26 2007・7・20 発行
 よりよい相談に向けて 相談担当者にその実情と想いを聞く
 監察医制度の整備に向けた提言             堤  寛

 
福岡における「市民大学」に参加して
 「医療訴訟は医療ミス削減に寄与するか」を聞いて
第25号 2007・5・20 発行
 「医療安全・患者の心得7か条」の提言
 患者の権利とその実現過程                 飯塚和之
 グラフ解説 医療安全・患者の権利促進のための基盤整備を…世界標準並みに
 ニュース・短信
第24号 2007・3・20 発行
 第5回総会記念講演
  「患者の権利の今日的意義について」          鈴木利廣
 改正された医療法第六条関係抜粋
 歯科の治療費について
 相談予約受付専用電話変更のお知らせ
第23号 2007・1・20 発行
 患者の権利オンブズマン東京 5年目を迎えて  幹事長谷直樹
 グラフは語る 医療利用者と医師の認識
 各委員会より 今年の事業計画
 解説 保険外の患者負担金はどうなっている?
 患者の権利オンブズマン東京第5回総会・記念講演のご案内
 図書紹介 医療事故・カルテ開示・患者の権利(第2版) 
第22号 2006・11・20 発行
 相談活動報告特集 こんな苦情が寄せられています
 患者の権利オンブズマン東京 相談集計結果(2003〜2005)
 「薬害肝炎訴訟」について     薬害肝炎弁護団   伊藤律子
 ニュース解説 都道府県による医療機関の情報公開案
 図書紹介 患者の声を医療に生かす
第21号 2006・9・20 発行
 「患者の権利オンブズマン東京」の活動    幹事長  谷 直樹
 患者の権利・合同合宿研修に参加して           漆畑眞人
 活動に生かす貴重な機会                   佐伯恭子
 コミュニケーションスキルと自戒                久光弘子
 遠い道のりも まず一歩から                  安藤良子
第20号 2006・7・20 発行
 一本のりんごの木を植える               福田みずほ
 患者の権利への影響は? 診療報酬改定・医療改革関連法の成立で
 見劣りする日本の医療従事者数・社会保障費
 医療関係の裁判は10年で2倍、前年は減少
 日経新聞で大きく紹介 オンブズマンの報告書
第19号 2006・5・20 発行
 オンブズマン会議の報告書 LAK療法の混合診療をめぐって
 「私が医者になったわけ」と「今の気持ち」       木田盈四郎
 短信 盛り上がるシンポジウム
 横浜支部の事務所誕生
第18号 2006・3・20 発行
 総会記念講演 特集
   「検体の所有権」    堤 寛
         藤田保健衛生大学医学部教授・病理学
         患者の権利オンブズマン東京・オンブズマン
 医者とのつき合い方
       …医師との相性は重要ポイント…      三角美保子
第17号 2006・1・20 発行
 2006年の課題
 「患者の権利の新しい展開に向けて」     幹事長谷直樹
 相談者へのインタビュー 「こんな会があって良かった!」
 医療の専門家に期待する言葉遣いの工夫
 患者側弁護士はどんな考えで医療過誤訴訟をすすめるのか
 医者とのつき合い方  私の治療法・・・決めるのは私  中村道子
第16号 2005・11・20 発行
 2005、秋のシンポジウム特集
 「苦情が医療を変える・・4」〜諦めていませんか?! 言い出しにくい苦情〜
 基調講演                鈴木利廣
 横浜市に寄せられる医療相談  横浜市衛生局地域医療政策部医療安全課
 面談相談、同行支援と調査・勧告の2つの支援活動
                      患者の権利オンブズマン東京
 病院アドボカシー室担当者の立場から
            七沢リハビリテーション病院脳血管センターアドボカシー室
 患者の権利オンブズマン東京プライバシーポリシー
 Q&A 歯科診療と保険の扱い よく聞くことが大切
 Q&A 死因究明のための解剖は?
第15号 2005・9・20 発行
 夏合宿特集
 患者の権利オンブズマン活動の到達点と課題
            池永満(NPO患者の権利オンブズマン理事長)
               (福岡大学法科大学院教授)
 相談支援とくに同行支援について
          永石眞砂子(NPO患者の権利オンブズマン・市民相談員)
 援助における「個別化」について          漆畑眞人 
 東京都患者の声窓口の活動  東京都福祉保険局医療政策部医療安全課
 「患者の権利」夏期合同合宿に参加して      亀岬陽子
 2005年前半期相談活動の概要          谷 直樹
第14号 2005・7・20 発行
 個人情報保護法特集
 患者・市民相談員のための個人情報保護法概説     木下正一郎
 プライバシーの権利と個人情報の保護  飯塚和之(茨城大学教授)
 医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン
                                   亀岬陽子
第13号 2005・5・20 発行
 「がんの痛みからの解放」 それは医師の責務・患者の権利     武田文和
   (埼玉医科大学客員教授・患者の権利オンブズマン東京オンブズマン)
 イレッサ薬害にみる患者の権利          木下正一郎
 カルテ改ざんシンポジウムに参加して       亀岬陽子
  解説・・・カルテ開示は当然の権利に  混合診療とは
第12号 2005・3・20 発行
 第3回 総会特集 「患者の権利と高齢者の尊厳」
 記念講演 入所者.入院者の尊厳は守られているか!    田中とも江
       (拘束廃止研究所所長・患者の権利オンブズマン東京オンブズマン)
 ある病院の出来事                    重村奈津代
 Q&A 4月から全面施行される個人情報保護法
 「患者の権利オンブズマン東京」第3回総会報告
 図書紹介: 患者第一最高の治療  岡本佐和子著
第11号 2005・1・20 発行
 新年特集号
 3つの手段を活かして羽ばたく年に               谷 直樹
 医療における患者の人権                     鈴木利廣
 医者からみた患者の権利                     近藤 誠
 社会保障からみた患者の苦情内容と意義について      漆畑眞人
 トッピクス  女子医大病院ADR和解 レセプト開示
第10号 2004・11・20 発行
 第2期新ボランティア募集&講演会特集
 手術後の検査もキチンと説明すべき 疑いあれば主治医・病理医に説明求めよ
 手術後の説明義務と患者の権利…調査事例に則して   弁護士 安原幸彦
 病理医の立場から        堤  寛
 新ボランティア募集 面談相談について      重村奈津代・谷直樹・佐藤貴喜子
 講師による研修と自主的研修の組み合わせ   堀野昌代・熊坂紀恵・三角美保子
 合宿研修に参加させていただいて         左右田 哲
第9号 2004・9・20 発行
 自立支援の意味を再確認した夏合宿
 講義 「苦情から学ぶ医療」の創造的発展を目指して     池永 満
 小児医療を中心に医療の現状について            木田盈四郎
 夏合宿に参加して          木下正一郎・三角美保子・久光弘子
 2004年1月〜6月の相談データ
第8号 2004・7・20 発行
 NPO患者の権利オンブズマン 第6回会員総会に参加して
           重村奈津代・山本正子・佐藤貴喜子・堀野昌代
 最近の医学教育改革         黒須三恵
 精神疾患の基礎知識         白石弘巳
第7号 2004・5・20 発行
 苦情調査報告書のまとめ
 術後検査結果もすみやかに説明すべき
       2004年第1号苦情調査申立事案 苦情調査報告書
 解説  治療行為後の説明と患者の権利について    飯塚和之
第6号 2004・3・20 発行
 シンポジウム特集
 苦情が医療を変える(3) 〜今、こんな苦情がきています!〜
 患者の権利オンブズマン東京の面談相談         谷 直樹
 福岡における相談事例の動向                武藤糾明
 東京都の「患者の声相談窓口」について          赤荻 弘
 病院は患者の権利をどう見ているか
      日本医療機能評価機構とその評価項目から   大山正夫
 患者の権利オンブズマン東京第2回総会
第5号 2004・1・20  発行
 新年特集
 2004を迎えて 基礎を固める年に               谷 直樹
 晴れやかに2年目がスタート                    土屋眞知子
 「患者の権利オンブズマン東京」立ち上げから今日まで   藤井信子
 今後の発展が楽しみ                        亀岬陽子
 患者自身が変わらなければ                    中村道子
 今年はまた一歩踏み出して                    重村奈津代
 変化を見せる医療界の情勢に                  大山正夫
 医療における病理医の役割                    堤  寛
第4号 2003・11・20 発行
 シンポジウム特集
 苦情が医療を変える(2) 〜患者の権利ってなに?〜
 厚労省「診療情報の提供指針」について       小林洋二
 患者の権利の今日的意味について          鈴木利廣
 面談相談活動から見えること              望月和子
 今、あらためてインフォームドコンセントを考える   池永 満
第3号 2003・9・20 発行
 裁判とは 〜裁判に至るまでのプロセス〜
 医療に関わる裁判の解説         法律専門相談員 木下正一郎 
第2号 2003・7・20 発行
 相談活動特集
 苦情を抱える相談者の心の支えに
   冬から春へ                望月和子  
   多くの解決手段の中から納得いくものを    後藤真紀子
   初めての面談でかなりの衝撃          佐藤貴喜子  
   娘の体験もあって市民相談員に        M.M
   「苦情は宝」の言葉がとても好き        重村奈津代
   電話予約受付の仕事から            坂本広子
   会場予約ボランティア募集中          松井香菜
   「患者の権利オンブズマン東京」の相談活動Q&A
   千鳥橋病院における安全対策         俵 悦子
第1号 2003・5・20発行
 第2回シンポジウム特集
 苦情が医療を変える(1) 〜事故から学ぶ安全な医療〜
 モーニングワークとしての私の仕事       富家恵海子
 安全な医療をめざして
 医真会監査機構IAUと裁判外処理法      森  功
 事故情報が医療を変える             安東宏三
 これまでの活動報告                谷 直樹
  
  
    
    
 2016/11/12 小松短期大学特任教授(元金沢大学産婦人科講師) 打出 喜義
「HPVワクチンーその有効性と必要性への疑問」
 2015/3/14 ・・・・・患者の権利オンブズマン東京 第13回定期総会記念講演「私の約40年間の弁護士活動からみた日本の医療の課題」
講演者:
鈴木利廣氏 (明治大学法科大学院教授 弁護士 患者の権利オンブズマン全国連絡委員会共同代表)
2014/9/20 秋季研修会・・・・・・飯田橋ボランティアセンターA会議室
講演会「がん患者とご家族をサポートする為に私たちは何が出来るか −グリーフケアも含め考える−
   講演者:大西 秀樹 先生 :埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科教授

 2013/3/9・・・・・患者の権利オンブズマン東京第11回総会記念講演会
  患者の権利オンブズマン東京10年の歩み(講演者:幹事長谷直樹)
  患者のエンパワメントと患者支援−患者相談のあり方−
 (講演者:ペイシェント・アドボケイト/医療コミュニケーション研究者 岡本左和子氏 )
 2012/3/3 ・・・・・東京医科歯科大学 医科新棟 臨床講堂
 患者の権利オンブズマン東京 第10回定期総会記念講演
 テーマ:医療を受ける権利を守るために〜外国人医療から見えてくるもの〜
   講演者:沢田貴志氏(神奈川県勤労者医療生活協同組合 港町診療所長)
 2011/10/12・・・・・東京ボランティア市民活動センター
  患者の権利オンブズマン東京秋期公開研修講座
  本当に困っている・患者への対応・病院への対応 (講演者:幹事長谷直樹氏)
  医療における無過失補償制度 (講演者:副幹事長木下正一郎氏)
 2011/2/16 ・・・・・東京医科歯科大学 医科新棟 臨床講堂
 患者の権利オンブズマン東京 第9回定期総会記念講演
 テーマ:わかりやすい「医療基本法」の話
   講演者:石井麦生氏(法律専門相談員,弁護士)
 2010/10/6 ・・・・・東京ボランティア市民活動センター
  患者の権利オンブズマン東京秋期公開研修講座
  裁判例から医師の説明義務を考える(講演者:谷直樹氏)
  歯科・眼科・美容整形の説明義務(講演者:高梨滋雄氏)
  東京三弁護士会の医療ADR(講演者:松井菜採氏)
  医療基本法・患者の権利法に関する歴史と議論状況(講演者:石井麦生氏)
  医療版事故調の現状と課題(講演者:木下正一郎氏)
2010/2/6 ・・・・・東京医科歯科大学 医科新棟 臨床講堂
 患者の権利オンブズマン東京 第8回定期総会記念講演
 テーマ:患者の権利をめぐる現在の政策課題
   講演者:鈴木利廣氏(明治大学法科大学院教授,弁護士,
               患者の権利オンブズマン全国連絡委員会代表委員)
2009/2/21・・・・・東京医科歯科大学附属病院B棟5階症例検討室
 患者の権利オンブズマン東京 第7回定期総会記念講演
 テーマ「人間疎外の医療・看護に警鐘を!
          ・・・患者と医療者の信頼構築をめざして・・・」
   講演者:川島みどり氏(日本赤十字看護大学学部長・教授、オンブズマン会議メンバー)
2008/2/23・・・・・東京医科歯科大学附属病院B棟16階大会議室
 患者の権利オンブズマン東京 第6回定期総会記念講演
 テーマ調査・点検とは何か…最近の苦情調査事例から
   講演者:池永 満氏(NPO法人患者の権利オンブズマン理事長)
2007/2/3・・・・・東京医科歯科大学附属病院B棟16階大会議室
 患者の権利オンブズマン東京 第5回定期総会記念講演
 テーマ:患者の権利の今日的意味について
   講演者:鈴木利廣氏 (明治大学法科大学院教授 弁護士)
               (患者の権利オンブズマン東京 代表委員) 
2006/2/4・・・・・文京シビックセンター・シルバーホール
 患者の権利オンブズマン東京 第4回定期総会&講演会
 講演会テーマ:「検体の所有権」
   講演者:堤 寛氏 (藤田保健衛生大学医学部病理学・教授)
           (患者の権利オンブズマン東京・オンブズマン)
2005/10/22・・・・・かながわ県民活動サポートセンター
 患者の権利オンブズマン東京 2005 秋 シンポジウム
 苦情が医療を変える  シリーズ4
 テーマ:「あきらめていませんか?!言い出しにくい苦情」
   基調講演  鈴木利廣氏 (患者の権利オンブズマン東京・代表委員)
              (患者の権利法をつくる会・常任世話人)
   シンポジストによる報告
     行政の立場からの報告   横浜市医療安全相談窓口
     民間の立場からの報告   「患者の権利オンブズマン東京」横浜支部
     病院の立場からの報告   七沢リハビリテーション病院脳血管アドボカシー室
2005/3/26・・・・・文京シビックセンター
 患者の権利オンブズマン東京 講演会
 テーマ:「がんの痛みからの解放ー医師の責務と患者の権利ー」  
     武田文和氏 (脳神経外科医・埼玉医科大学客員教授・患者の権利オンブズマン東京オンブズマン)
2005/2/5・・・・・文京シビック・スカイホール
  患者の権利オンブズマン東京第3回総会記念講演
  テーマ:「患者の権利と高齢者の尊厳」
      田中とも江氏(拘束廃止研究所所長 患者の権利オンブズマン東京オンブズマン)
2004/12/10・・・・・東京ボランティア・市民活動センター
 新ボランティア応募者研修 2 講演会
 テーマ:医者からみた患者の権利      近藤 誠氏
       (慶応大学医学部講師・患者の権利オンブズマン東京代表委員)
2004/11/5・・・・・東京ボランティア・市民活動センター
 第2期ボランティア募集 記念講演会
 テーマ:手術後の説明義務と患者の権利
         安原幸彦(患者の権利オンブズマン東京調査委員 弁護士)
      調査事例に即して 病理医の立場から
         堤  寛氏(藤田保健衛生大学医学部第一病理学)
              (患者の権利オンブズマン東京 オンブズマン) 
2004/11/26・・・・・東京ボランティア・市民活動センター
 新ボランティア応募研修 1 講演会
 テーマ:医療における患者の人権
           鈴木利廣氏(患者の権利オンブズマン東京代表委員・弁護士)
2004/2/8・・・・・中央区立中央会館
 患者の権利オンブズマン東京第2回総会記念 第4回シンポジウム
 テーマ:苦情が医療を変える(3)〜今、こんな苦情がきています!〜
  患者の権利オンブズマン東京の面談相談
           谷 直樹氏(患者の権利オンブズマン東京幹事長)
  福岡における相談事例の傾向
           武藤糾明氏(NPO法人患者の権利オンブズマン理事長代理)
  東京都の「患者の声相談窓口」について
           赤荻 弘氏(東京都健康局医療政策部医療安全課指導係次席)                
2003/10/26・・・・・弘済会館
 患者の権利法をつくる会第13回総会記念・ 患者の権利オンブズマン東京第3回 共同シンポジウム 
 テーマ:苦情が医療を変える(2)〜患者の権利ってなに?〜
 厚労省「診療情報の提供等に関する指針」について
             小林洋二氏(患者の権利法をつくる会全体事務局長)
 患者の権利の今日的意味について               
             鈴木利廣氏(患者の権利オンブズマン東京代表委員)
 面談相談活動からみえること
             望月和子氏(患者の権利オンブズマン東京市民相談員)
 今、あらためて、インフォームドコンセントを考える
             池永 満氏(NPO患者の権利オンブズマン理事長)                
2003/3/29・・・・・聖路加看護大学
 患者の権利オンブズマン東京 第2回シンポジウム
 テーマ:苦情が医療を変える(1)〜事故から学ぶ安全な医療〜
 基調講演  モーニングワークとしての私の仕事  富家恵海子氏(「院内感染」著者)
 安全な医療をめざして 医真会監査機構IAUと裁判外処理
                         森 功氏(医療法人医真会理事長)
 これまでの活動報告について 報告
     谷 直樹氏(弁護士・患者の権利オンブズマン東京幹事長)
 事故情報が医療を変える 
     安東宏三氏(患者の権利オンブズマン東京法律専門相談員)
 千鳥橋病院における安全対策
     俵 悦子氏(千鳥橋病院医療安全推進委員会委員長リスクマネージャー副看護師長)
  コーディネーター・・・大山正夫氏
  総合司会・・・・・・・堤  寛氏
2002/12/15・・・・・津田ホール
 「患者の権利オンブズマン東京」創立
 患者の権利オンブズマン東京、患者の権利オンブズマン全国連絡委員会
 創立記念シンポジウム  テーマ:苦情相談と医療の実情
 基調講演・・患者の権利運動の到達点と課題    講師  鈴木利廣氏
 演題とシンポジスト 
  患者の権利と医事法学
         飯塚和之氏(茨城大学教授・医事法)
  患者と医療従事者との信頼関係を築くために
         石井トク氏(岩手県立大学教授・看護)
  患者の目線でみることの大切さを医学生に伝えたい 
         堤  寛氏(藤田保健衛生大学教授・病理学)
  苦情相談からみえること
         望月和子氏(看護師・患者の権利オンブズマン東京市民相談員)
  患者の立場から
         中村道子氏(ソレイユ会長)
  医療の現実と改革の課題
         池永 満氏(弁護士・NPO法人患者の権利オンブズマン理事長) 
    
     
  
  
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意見書

医療再生への道筋は…患者市民と協力して
                                    「医療と人権」47号(2011年1月発行)]より

2010年12月3日に、患者の権利を含め医療再生を訴え、各界に幅広く活動を続ける済生会栗橋病院副院長の本田宏先生を訪ね、予めお知らせしてあったテーマに沿って2時間近く、見解を熱心に語っていただきました。当日、病院の廊下には患者が溢れ、玄関の掲示板には医師名が空欄の診療科も目立っていました。

日本の医療の問題点は何か
 切り口はいろいろあるが、日本の医療は崩壊が叫ばれて患者さんの満足度も低いが、WHOからは世界一の評価をえている。一方、多くの日本人が羨むアメリカは国民皆保険ではなく、医療費がすごく高くて病気になると破産してしまうことも珍しくない。
 実は20年位前にサリバンというアメリカの厚生長官が、国民皆保険制度の日本の国立がんセンターなどを視察しにきた。しかし日本の医療現場は人も少ない、施設もプア、しかも勤務医がボロボロに疲弊して働いている。見ても参考にならないと視察日程を早々に切り上げて帰ってしまった。残念ながら日本国内ではそのエピソードが全く伝えられなかった。
 その後に医療事故が多発した。横浜市立医大病院、東京の広尾病院、慈恵医大青戸病院とか。患者さんの医療不信は増大するばかり。その後疲弊した勤務医の「立ち去り型サボタージュ」も進み、大野病院事件で産科医が逮捕され、その結果全国で産科施設がどんどん少なくなってきた。
 先進国の外来では医者は1日10〜20人くらい診ればいいのに、日本では50〜100人くらい。欧米に比して1回の診察料金が診療報酬点数で格安に設定されているため、薄利多売を余儀なくされている。だから患者さんの満足度が落ちるのは当たり前。入院の患者さんも同様で、医師が不足している上に、病院が赤字なので、欧米では当然存在する多様な職種が日本にはいない。医師も看護師も自分で周辺業務を全部やっているわけ。
 例えば横浜市大で1人の看護師が2人の患者さんを手術室に運んで取り違えたけど、アメリカでは患者さんの搬送係が別にいる。そういうことが日本国民には知らされていない。だから悪い結果だけ見て、おかしい、説明や努力不足、インフォームド・コンセントが不十分と医療者個人が非難される構図。
 歴史的に見ると1980年代の土光臨調あたりから3K、国鉄、米、健康保険、これが日本経済の足を引っ張ると悪者にされ、その後ずっと医療費抑制策が続けられてきた。その結果現在日本のGDP比医療費は先進国中最低、医療費抑制のために医師数も抑制された。
 日本の医師数は現在27万から28万人といわれるが、日本では医師免許を持つ超高齢の医師や産休中の医師等すべてが医師としてカウントされ、一方欧米では実際に働いている医師(=実働数)だけをカウントしている。このように医師数を水増ししても日本はOECD諸国の平均値と比較して12万人医師不足だ。


医師不足の実態
 1983年に厚生省(当時)の保険局長が「医療費亡国論」を唱えた。そして医師の養成数を抑えた。ドイツ、フランスの20代の医師は週に60時間以上は働かず、どうやら70歳前に定年を迎えられるようだが、日本では59歳まで60時間以上働き、80歳以上も週に30時間以上働いている。
 日本は医師の絶対数が不足しているから、当然専門医も足りない。救急の専門医が少ないので、地方では耳鼻科や眼科の先生までが救急患者を診るわけ。そうすると交通事故で来た重傷の患者さんを診るのは無理、受け入れを断ると「たらい回し」とお叱りを受ける。都立墨東病院は産科の常勤医師が4名とアルバイト医師で診療をしていた。それなのに「ERだから毎夜2名当直しなさい」と言われていた、それは可能ですか?
 人口当たり日本の救急専従医はフランスやアメリカと比べると8分の1か10分の1しかいない。そのため日本では救急非専門医が、当直当日の朝から勤務して、夜間は救急当直、そして翌日の夜まで連続36時間も働く。そこで万一事故が起こると場合によっては逮捕。こういう状況が見直されることもなく、勤務医の頑張りでどうにか今まで維持されてきたのが日本のお寒い救急医療の実態。
 日本は一応経済大国、そして世界一の高齢化で、医療需要は世界一大きいはずなのに、人口当り医師数は先進国最少、なんとWHOの加盟国中でも63位だ、その状況をずっと国は医師の偏在が問題として片付けようとしてきた。
 貧弱な医療体制とマンパワーなのに、日本の医者は内視鏡手術や最新の抗がん剤治療など、真面目に最新医療を採り入れる。患者さんにとって恐ろしい話だけれど日本には腫瘍内科医も極端に不足、放射線治療医も、緩和ケア医も「がんセンター」と名が付く病院でさえ不足しているのだ。 がん対策基本法という法律だけできても、法律が治療してくれるわけではないことを忘れると恐ろしい。現実に地方の私たち外科医は、外科、救急、麻酔、抗がん剤治療、緩和ケア・・・と1人5役以上、しかも労基法無視の過重労働が続く。 そのため医者は技術や知識をえて医師として一人前になったとき、きつい勤務医を辞めてしまう、政治家や厚労省の人たちは現場にいないからそれが感じられない。
 戦争中と同じなんです。大本営は「戦艦大和があるから勝つぞ」と言っていた、「神風が吹くぞ」とも。「竹槍」でアメリカに勝てるわけはない。戦争中正しい情報が出されなかったので、国民は塗炭の苦しみを味わったのですね。先進国一番の高齢社会で、目前に未曾有の高齢化を迎える日本の医療体制が同じ状況になっている。戦後60年以上たっても「甘い情報分析、遅い基本方針転換」が日本では繰り返されている。


官尊民卑と経済優先ではダメ

 お亡くなりになりましたが、私は「病院が消える」という本を1992年頃書かれた高岡善人先生から教えを頂くことができました。尊敬する高岡先生は東大卒の長崎大学名誉教授です。当時先生は東大の後輩達にこの本を送って「現場から声を上げてくれ」と頼んだのに、誰も反応しなかった。そこで高岡先生は私を呼んで戦後の政治や行政の問題点等を全部教えてくださった。
 先生に勧められた渋沢栄一著「論語と算盤」も読んでみました。それには明治からの官尊民卑と経済優先主義の問題点が鋭く指摘されていました。渋沢さんは経済人でありながら社会貢献を大いにされた方ですが、今日の経済人は内部留保で儲かっているのに労働者を派遣切りにし、社会保障負担は先進国より優遇されていることをさておいて、さらに法人税を下げろとか言っている。 また官僚は国民の幸せを考えるよりは自分たちのことを中心に考える、と明治時代から同じ問題があると指摘していたのですね。
 話は飛ぶけれど日本の医療はものすごく縛られている。通達、監査、補助金などの「むちと飴」でがんじがらめにされている。国からの補助金でどうにかもっている公的病院の院長が「国がおかしい」と言えますか?、大学も独立行政法人化されて予算が削られているでしょ、研究もままならない。患者さんのために必要な意見が言えない。リスボン宣言も守れない。このように官尊民卑と経済最優先の構図が医療崩壊に直結している。


改善には患者・市民の協力が必要

 今まで私が10年以上活動してきた現時点での結論は、一般国民の皆さんと一緒に立ち上がらなければ医療ばかりか、日本そのものも駄目になるということ。というのは医師増員一つにしても、日本医師会は基本的に反対、なぜかというと日本医師会員の多くは借金してまで開業した医師が多い。医者が増えて隣に開業されたら困るわけ。文科省や厚労省は財務省の力が強いために、医師は不足でなく偏在と片付けたい。
 賢明な学長さんだったら、内心は医師不足と思っていても補助金を棒にふるわけにはいかず、医師不足と言えないジレンマを抱えている。しかし多くの地方の病院は医師不足に喘ぎ、リクルート会社に多額の仲介料を払ってでも医師獲得を頼まなきゃならないのが現実。情けないがそれぞれが自分の立場優先で医師増員に反対する。
 だから私の結論は「患者の権利」を錦の御旗に皆さんと協力して医師と医療費を増やし、医療体制を整備するしかないと。
 メディアについて最近の例を言えば、2つの有  名テレビ番組から取材依頼が来て、医師がOECD平均から12万人も不足しているという話をおのおの1時間以上割いて収録したのに、両番組とも放送されなかった。メディアも国が発表しているのと違う事実は、なかなか取り上げてくれない。戦争中と同じですね。
 もう一つ私が悩んでいるのは、一般の方が医療問題にあまりにも関心が乏しいこと。実際私が地方の講演に行ってもなかなか人が集まってくれない。日本の教育は知識偏重でしょ、問題解決の教育でなくて記憶中心。官僚が国民をコントロールしやすいように、教育と称して情報操作をしやすい国民を育成している。だから日本の医療がおかしいと訴えても、その背後に本当は何があるのか考える人が少ない。
 ある県に講演に行ったら私の講演の直前の舞台に若手芸人による漫才の出し物があり、会場は満席、漫才が終わったら私の講演は聴かずに会場の殆どみんな帰ってしまった。このようなことを何度も何度も経験。私が駄洒落を言うのは聴衆に眠らないで聞いて貰いたいから・・・これ以上話すと悲しくなるのでやめておきますが。
 だから結論は、全国各地で医療を良くしたいという考えを持っている人と共闘しないと駄目だと。政治家の方も医療に関心が乏しい。東北のある市民病院50周年記念で基調講演に呼ばれた。地元の国会議員さん5人くらいが記念式典に参加していた。式典のあといよいよ私の講演となったら当時の与野党の議員さん、みんな揃って帰ってしまった。現在政権与党の民主党議員さんの中には私の話を聞いてくださった方が何人もいたので、医療再生の抜本的対策を期待したけど、如何せん政権党になれば財政赤字と医療費抑制を主張する財務省の力がつよい。こうなると意識の高い人たち、患者さんと手を組むしか残された道はない、というのが私の結論。
 幸い数は少ないが、地域で病院を守ろうという市民運動が起こっているところなどには私も呼ばれて行って講演し、熱心な町長さんが私の病院まで話を聞きに来てくれたこともある。市民の方が加わると面白い。
 市民の意識が変われば政治家も変わらざるを得ない。政治は税金の使い道をどうするかということでしょ、その優先順位をまさに今こそ考えなきゃならない。未曾有の高齢化、少子化、格差社会・・・、医療・福祉、教育が優先のはずです。


医師の教育制度にも問題が

 ただ、今まで政治や官僚の批判をしてきたが、医師自身にも問題がある。たとえば医師の選抜方法にも改善の余地が大いにある。私は地方の小さい洋品店の息子で、何も知らずにたまたま高卒後現役で医学部に入学して医師になった。今欧米では大学4年を卒業して学士を取得、その時点で医師として貢献したい人が、4年制のメディカルスクールに入って医者になる教育システムが高い評価をえている。
 ところが日本では高卒で、場合によっては偏差値が高いという理由だけで、自身の適性も十分に判断できないままに医学部に入る。医学部に入れば今度は落ちたら1年を棒に振る医師国家試験というハードルが次に立ちはだかっている。
 国家試験に受かれば卒後研修に突入、目の前の先輩医師は当然のようにみな夜間や土日もなく働いている。若手医師はそのような労基法無視の労働実態を問題と意識せずにその道を辿ってきた。 つまり日本の医師養成のシステムは個人の社会性を養うチャンスが乏しい。実は私も医師になって20年近くは、ずっと「真面目に働いてさえいればお上が悪いようにするはずがない」という程度に問題意識が乏しいノンポリだった。
 私の問題意識が高まってきたのはこの10年。最近何度か医師連盟のデモに民医連・保団連・医労連などの皆さんと一緒に参加して、最前列で「医者を増やせ」と叫びながら、日比谷野外音楽堂から東京駅の前を通ってデモ行進した。驚いたのは、街頭の日本人は皆黙って奇異な人々を見るような眼差しを私たちに寄せる。一方、時に外国人はパチパチと拍手してデモを応援。
 いかに日本人が社会的活動に無関心に育てられているかを妙に納得できた。聞くところによると欧米では中高生がデモに参加するのは当たり前、日本で同様のことをすると今でも問題になるとか。ずっとそういう教育をされている。


医療者が患者の権利を理解するために
 私は小さいときに、かかりつけ医の小児科のお医者さんに往診に来て貰った経験があり、医師という職業には大変良い印象がある。患者さんに喜ばれる医者になりたい、目の前の患者さんの笑顔を見たい、と思って30年やってきたけれど、それが貧弱すぎる体制では果たしにくくなってきている、そして目の前の患者さんも困っている。
 私の病院でもせっかく中堅になって今後の活躍を期待される医師がぼろぼろに疲弊して辞めていく、現場の医師が不足して診療科が閉鎖となれば地域の患者さんも困る。医療の質はもちろん、患者さんの安全も保てない。良質で安全な医療を提供したい、というのが私のメインの考え。そのために全国医師連盟、医師ユニオンとも協力して活動しています。
 医療者の中には「患者の権利」という言葉を素直に理解しにくい人もいる。たとえば患者さんと身近に接する医師や看護師で、理不尽に怒鳴られた経験がある人は、「患者の権利」という言葉を聴くと、「これ以上もっと我慢しなければならないの?」となっちゃう。医療再生には必須な「患者の権利」がそこでストップする。「患者の権利」が疲弊した医療者も救うことをうまく説明できるかどうかが勝負だと思う。
 リーダーに求められる重要な資質は説得力。すべての物事には必ずプラスマイナス面がある。結婚だってそうでしょ、手術だってそうだ。患者の権利を守ることが、結局は医療者の権利を守ることに繋がるという理解を広げる、医療再生のためには憲法25条を守る、患者の権利法をつくる。患者の権利を守るためには良質な医療体制作りが基本、そのためには医療現場も労基法を遵守できることが不可欠で、医療者自身も人間らしく生きられる余裕が必要、これらを丁寧に説明できれば、医療現場の人も必ず納得できると思う。 「患者の権利」という表面的な言葉だけ出すと現場は「もうこれ以上働けない」となる。実際に日本ではこれだけ格差社会や自殺大国が問題になっていても世の中変わらないじゃないですか、おかしい。リーダーの説得力が乏しいから、正しい情報が流れていないから。スリランカ(セイロン-正論)でしょ。(笑)
 だから私が○○市制○○年記念講演で呼ばれたとき等は、可能な限り有名人にも来て貰う、さらに地元市長や議員さんにも来て貰って、ジョークを飛ばしながら医療だけでなく、日本が抱える問題を理解してもらう努力をしている。というのが今の私の作戦です。
 メディアも障壁は大きいのですが、10年活動してきて今では私の主張を取り上げてくれるところも出てきた。10年前に私の意見が朝日新聞の論壇に載ったとき、どんな反響があるかと思ったけれど医療界からはほとんど反響なし。でも高岡善人先生から連絡が来て、教えをいただき、応援しているぞと繰り返し励ましをいただいた。そのお陰で地方の医師会で呼ばれて講演しても、「お前のいうことは歴史的に見ても正しい」とだんだん知名度が増してきた。そういう情報発信をみんなで弛まず諦めずにやっていかないと。


医療版事故調について
 私は世界の趨勢のように、医療事故対策は再発防止こそ最優先に置くべきと思います。故意、カルテ改ざん、隠蔽、これは当然刑事罰。しかし現場の医師が一生懸命やった結果が芳しくなかったら刑事罰、と言われるのは現場の医師としては困ってしまう。なぜなら医療は極めて複雑で不確実性と限界がある。流れていく時間の中で即断と対応が求められる。プロの私たち医師でさえ、過失の有無を判断できないことは日常茶飯、どうして警察・検察が分かるのか。もし後から治療の流れを見て、刑事罰と判断されるようになれば、正直怖くて手術等できません。結果責任で警察がむやみに介入してくると萎縮医療になることも間違いない、とても現役を続ける自信はない。
 法律家は「業務上過失」とは結果責任を問うもので他職種でも当然のこと、と言われるが、そもそもが傷害行為と言える医療に、これを当てはめれば医療は成り立たないのではないか。
 故意,改ざん、隠蔽以外は、事故に関係した医療者にすべてを正直に話させて、その中に人手不足や過重労働による注意力の低下はなかったか、一人何役のための習熟度の低下はなかったのか等を検討して、問題点の改善、再発防止に活かすべき。「医療事故を起こした当人も第二の犠牲者」が世界の常識。先進国最低の、医療費と医師をはじめとするスタッフ数で、医療事故に遭遇した患者さんは「医療費亡国論」の第一の犠牲者。その体制で世界一の高齢化の日本の医療を支えてきた医療者は、第二の犠牲者と言える。
 私は再発防止最優先の事故調に賛成、なぜなら同じ事故は繰り返したくないから。そのためには全部正直に話せる事故調が必要、もちろん同じようなミスを繰り返す医療者は教育体制整備や、必要に応じて現場からの撤退勧告で対応すべきでしょう。


医療基本法について
 医療基本法については、患者の権利法のニュアンスの方が受け入れやすいのではないか。というのは医療基本法というと、すでに医師の中には医者が強制配置されるのではと懸念する向きもあるから。何れにしても基本法をつくり、次には実効性のあるグランドデザイン策定と地域ごとの実態調査を徹底することが大事だ。福祉・介護・経済的裏付けを含めて、この地域の高齢者数、増加動向、各疾患の有病率、福祉・介護など。そうすればその地域で不足している医療施設、介護施設、医師、看護師、介護士等の数が明らかとなる。
 そのグランドデザインを実行するためにはどの位の金を投入すべきか、今ある既存施設の連携、目標をはっきり出す。まずは法律、次にグランドデザイン、統計をとって地域の医療・福祉を、既存の施設を十分活かしながら再生していく、というのが私の考える解決策です。
 日本の医療を再生させるためには、現場で一番  問題点を把握している人と、国民が一緒に立ち上がらないと解決しない。今までの政治・行政の上意下達の体制では何も変わらない。そのためには真の民主主義社会を実現するという国民の理解と協力が必要です。
 患者の権利オンブズマンのメンバーの方など、良い意味で意識の高い方々が、ぜひ一般市民と医療現場とを繋ぐ役割を果たしていただきたい。国民一般へ情報を出し、ネットワークをつくって一緒に起ち上がっていただければ有り難い。そのためにも私を使ってください。呼ばれたらどこにでも講演に行きますから。但し2つの条件付き、十分な時間(90分程度)を下さい、もう一つはぜひ公開でやってほしい、公開でやれば地域の人たちが参加可能となるから。ただ講師料はなくてもよいが、遠方の場合交通費はお願いします(笑)。

 【本田宏先生略歴】
・1979年国立弘前大学医学部卒、同第1外科入局
・1981年東京女子医大第3外科助手
・1989年同講師、済生会栗橋病院外科部長で出向
・1994年同助教授、その後日本外科学会指導医
・1998年医療制度研究会幹事
・2001年済生会栗橋病院副院長、現在に至る
・著書・論文多数、テレビ出演多数
 
  
      
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旧NPO法人・患者の権利オンブズマン(福岡) 資料
  

NPO法人患者の権利オンブズマン福岡は活動を終了いたしました。
過去の活動報告資料の一部を掲載いたします。


苦情調査報告書

001
002
0101
0102
0301
0302 0303
0401
0402
0501
0601
0602
0701
0702
0801
991

1001
1001回答


1101
1101回答
1101手紙

1102
1102手紙

1201
1201手紙

1401
1401回答
1401手紙


カルテ不開示調査報告書

07-011
08-01
08-2
09-1
09-2
09-3
11-1
11-2
13-1
13-2
14-1
15-1


相談件数データ

2012相談件数データ1
2012相談件数データ2
2013相談件数データ1
2013相談件数データ2
2014相談件数データ
2014
相談件数データ2
  
  
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