個人情報保護法とカルテ開示


 以前は、医療機関に対するカルテ開示は、厚生労働省が2003年9月12日に定めた「診療情報の提供等に関する指針」に基づいて行われていました。しかし、これは行政が定める指針に過ぎず,カルテ開示を求める根拠となる法律はありませんでした。

 2005年4月1日より個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)が施行され、法律に基づいてカルテ開示を求めることができるようになりました。同法の適用があるのは、5000件を超えるデータを有する場合ですが、同法の趣旨を尊重して、同法施行以前に比べればカルテ開示に応じる医療機関が多くなりました。

 個人情報保護法は、個人データの開示に関して定めるほか(25条)、データの訂正、追加、削除(26条)、利用停止または消去(27条)についても定めています。

 その他に、個人情報保護法施行にあたり、医療機関等における個人情報の取扱いにつき詳細なガイドラインを定めているので(2004年12月24日「医療・介護関係事業者における個人情報の取扱いのためのガイドライン」)、そちらもご参照下さい。