医療法

 医療法は医療提供体制に関する基本法規で、昭和23年に制定され、50数次の改正を経て今日に至っています。

 この法律は第1条で、医療施設の開設、管理や施設の整備推進に必要な事項を定め、もって国民の健康の保持に寄与することを目的とする、としています。
 主な内容は20床以上は病院で、19床以下や病床のないものは診療所と定義し、さらに病院・病床の分類を定め、施行規則でそれぞれ構造設備や標準人員などを細かく規定しました。
 また各都道府県に医療計画策定を義務づけ、病院病床数を規制することや、医療法人、広告のあり方なども定めています。

 患者の権利との関係では、医療提供の理念として「医療は生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき、及び医療を受ける者の心身の状況に応じて行われるとともに、その内容は、単に治療のみならず、疾病の予防のための措置及びリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならない」(第1条の2)と定めています。
 さらに「医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない」(第1条の4)とインフォームド・コンセントの必要性を努力義務として謳っています。